
「再建築できない古家」を大急転換で作り変え! どういうこと?40メートル離れた変形地にマイホーム【住人十色】|よろずニュース
2025-04-04
著者: 雪
5日に放送されるMBS系「住人十色」(土曜、後5・00)では、「再建築できない」という変形地問題を解決して作り替えた、現代的な機能を備えた木の家を紹介する。
舞台は愛知県名古屋市、住人は2人の子供がいる4人家族。2024年に建築家である夫の地元に新居を建てていた。この家までの距離は約40メートル、高低差も約10メートルある変形地に近い形で建てられた和の趣がある平屋。窓はまっすぐに一見閉じた印象を受けるが、実は中に入ると32帖のリビングがL字の大きな窓がある。窓の外には傾斜面を活かした景色が広がり自然と調和しているが…実はここ、元々は家を建てられない土地区画だったという。
大手住宅メーカーの同時期で結婚し、夫が独立するタイミングで家を建てることに。予算は1000万円以内で土地を探していたところ、800万円で古家付きの変形地を見つけた。しかし、道路に接する間口が狭く、40メートルも奥まった所に家がある、いわゆる「再建築できない古家」(再建築不可物件)だった。
しかし、そのような状況にもかかわらず、隣接した前の土地を購入。間口の長さが約半分になったことで建て替えが可能に。さらに土地は交渉の末、2つ合わさって750万円で購入できたという。
しかし今年は家づくりで新たな問題に直面。最近は木が好まれて「伝統工法で建てたい」と願う建築家の夫と、「今風な家がいい」と考える妻で意見が対立。そこで妻も定評のある現代的な機能を備えた木の家を提案した。実際、彼女が興味をもったのは家のデザイン。打合せでは細かい部分の仕様にもこだわることができ、彼女も強い意見を持つことに。
開放感溢れるリビング。天井は高く、大きな窓から差し込む光が明るく、四川のパイン材が使われ、立体感のある大黒柱が印象的。地域の気候に合わせた設計で、風通しが良く、家全体が心地よい空間に。さらに、キッチンは広々とし、料理をするときも家族や友達とコミュニケーションが取れるリビングと一体のデザインで設計されている。
この家では、エコに配慮しつつも現代的なデザインを兼ね備えた贅沢な空間が実現された。さらには、実用性もありながら、世代を越えて愛されるような家が誕生した。今後の家族の思い出を積み重ねていくことで、この家がどう成長していくのか期待される。