
「中部縦貫道」開通が「3年延期」へ 福井-宮崎の未開通区間に遠のく「厳しい地質」と「洪水」で工事難航
2025-03-31
著者: 葵
福井-宮崎を結ぶ中部縦貫道の最後の未開通区間「大野油坂道路」の開通時期が、再度変更されることが明らかになりました。新たな開通予定日は2025年3月28日で、これは11回目となる中部縦貫道自動車道事業費等管理会議で示されました。この会議は事業費を適切に管理することを目指し、国土交通省近畿地方整備局と福井県が連携し行われています。
今回の報告では、工事が難航している大野油坂道路(九頭竜・油坂間)の進捗が話題となりました。現在、中部縦貫道は福井県と宮崎県にまたがる北陸道-東海北陸道間470kmのうち、大野油坂道路の九頭竜IC - 油坂間15.5kmが建設中です。ここでの開通は、当初2026年春とされていましたが、工事が難航しているため、開通時期が延期されることになったのです。
具体的な原因としては、厳しい地質条件と頻繁な洪水が挙げられます。この地域は、しばしば大雨に見舞われ、工事への影響が大きいとされています。また、開通を見越した工事計画は2025年1月に策定されており、現在は対策工法の準備が進められています。その上で、調査・計画に要する期間として、実際に開通するまでには4年以上の歳月が必要とされています。
さらに、九頭竜川に架かる新しい橋(仮称: しんしょくす)も次の大きな山場です。この橋は、工事の進捗によっては開通が大きく遅れる可能性があります。開通が遅れることで、地域経済にも悪影響が出ることが懸念されています。そのため、政府はさまざまな工法を検討し、なるべく早期の開通を目指しています。
今後の工事進捗に関する詳細な情報は逐次発表される予定ですので、注目が必要です。特に、厳しい地質条件が続く中で、どのような革新的な技術や解決策が講じられるかが鍵となりそうです。