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中古マンション、千代田区で2億円に迫る 都心が独走高 - 日本経済新聞
2024-11-21
著者: 蒼太
不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が21日に発表した10月の中古マンションの平均価格は、東京23区で前月比43.2%高の8309万円となった。行政区別では千代田区が最も高く、1億4799万円から2億円に迫った。半面、周辺エリアの埼玉県と千葉県、神奈川県はその影響で下落している。都心部の独走高が顕著になっている。
調査は事務所や店舗用を除いた専有面積が30平方メートル以上のファミリータイプマンションを対象に行われている。最近、都心への人気はますます高まり、多くの人々が通勤や生活の便を重視している。そのため、ファミリー向けの中古マンションの価格が急激に上昇している背景には、年間を通じて低金利が続いていることも影響していると言われている。
特に、千代田区は政治・経済の中心地としての立地条件から需要が高まりやすく、今後も価格上昇が続くと予測されている。この状況は、都心部の魅力が高まり、周辺地域との格差を広げていることを示している。