ビジネス
中国11月の製造業PMI、50.3に上昇 - 非製造業は前月を下回る
2024-11-30
著者: 裕美
中国では数ヶ月に及ぶ縮小の反転を促す広範な景気刺激策が打ち出された後、11月も製造業活動の拡大が続いた。
中国国家統計局が30日発表した11月の製造業PMI(購買担当者指数)は50.3で、前月の50.1から上昇した。これに対し、製造業が回復するとの予想は50.2であった。
一方、建設業とサービス業を対象とする非製造業PMIは50.0と、前月の50.2を下回った。市場予想は50.3であったが、労働市場が活発になることを示唆している。
また、8月後半に中国人民銀行による利下げを含む強力な施策が公表され、これにより中国の景気回復の兆しが表れ始めている。経済の安定性が高まると同時に、企業の投資意欲も高まるという見解が示されている。
しかし、前回の政府会議後の高まる財政や金融政策の動きは、投資判断の遅れなどを引き起こし、依然として経済の回復が容易ではないとの見解も多い。2025年の先行きについては、楽観視されないとの指摘がされている。
今後の経済動向については、複雑な国内外の情勢も影響するため、企業は慎重な経営戦略を求められるだろう。注目すべきは、特に不動産市場や輸出に関連する産業がどのように影響を受けるかである。