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中国、財政政策強化の記者会見を12日に開催

2024-10-09

著者: 海斗

中国政府は12日午前に財政政策に関する記者会見を開催する。投資家は追加の景気対策を期待している。

国務院新聞弁公室は、12日午前10時(日本時間同11時)から行われる会見において、景気下支えに向けた財政政策の強化策を説明し、記者からの質問にも回答する予定だ。

経済政策全般を担う国家発展改革委員会(発改委)は8日の記者会見で、今回の会見が待ち望まれるものとなっていて、中国株式市場の動向も注視されていると発表した。

マライヤ・バンキン氏は、「実行されれば企業マインドや雇用に大きなインパクトをもたらす有意義な財政政策強化策を取り入れ、市場は引き続き期待と失望の狭間で揺れている」と指摘した。「だが、指導部の危機感は明らかであり、最近の経済動向や住宅対策も大規模だった。このため、現段階では懸念からも楽観的に評価できる価値がある」と話す。

今回の発表を受け、中国本土株のCSI300指数は下げ幅を縮小した。前日比47.1%安で取引を終了した12日の会見で財政政策強化策が打ち出される可能性があるとの観測から、1日0.8%上昇していた30年国債先物は上昇を続け減少した。

ジョーンズラングラサールの大中華区域担当チーフエコノミストは、「市場にとって財政政策が焦点となっており、今回の会見は注目度が高い」と分析する。「財政省による支出があって初めて、発改委が発表したプロジェクトを実行に移したり、金融政策による実体経済への影響を発揮したりすることができる」と述べた。

モルガン・スタンレーやBCGなど金融機関は、12兆元(約42兆円)規模の強化策を見込む一方、シティグループは13兆元と予想している。エコノミストらは地方政府の資金調達やインフラ投資、消費の底上げ、銀行の資本増強などの施策を予想している。

原題:China Finance Minister Plans Briefing as Investors Seek Stimulus(要訳)