[12日 ロイター] - 中国に関係するハッカー集団が米国の不特定多数の通信会社に侵入し、法執行機関の監視データを違法に取得した問題について、米連邦議会上院情報委員会のマーク・ワーナー委員長は12日付のワシントン・ポスト紙で「米国史上最悪のハッキング」と警告した。

同委員長は「これが、世界中で中国が展開している通信システム侵入と著大な量のデータ取得作業である」と述べた。

同委員長はニューヨーク・タイムズ紙のインタビューでは、侵入工作がバイデン政権の政策に影響を及ぼす可能性があると警告している。

さらに「倉庫の捨てにはまだ大きく開いている、ある意味では開いている」と指摘し、依然としてスパイ工作にさらされていることを強調した。

連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省サイバー安全局(CISA)が13日発表した共同声明によると、ハッカーらは「多数の通信会社」のネットワークに侵入し、「主に政府や行政活動に関わる数の個人」から通話記録や通信の傍受をした。

中国政府はすでに行われている捜査を否定している。これは、中国による情報収集の新たな手法として、国際社会の注目を集めている。ハッキングの背後には、米国の技術や情報を狙う中国政府の意図があるとされています。この疑惑が現実といた場合、ただちに国際的な非難の的となり、追加制裁が課されることが予想されます。