中国の国慶節、旅行者数増加でも支出は減少することが判明!

2024-10-08

著者: 愛子

国慶節の旅行状況

[北京 10月8日 リポート] - 中国文化観光省が8日発表したデータによると、国慶節(建国記念日)の連休中に国内旅行件数と旅行者の支出総額は昨年を上回ったが、訪問者1人当たりの支出は新型コロナ流行前の水準に比べて下回った。

旅行件数と支出の統計

旅行件数は約7億6千5百万件で、前年同期比で5.19%増加した。観光客の支出は約7兆1000億人民元(約19兆3000億円)で、前年同期比で6.13%の増加となった。

1人当たりの支出の傾向

ただし、1人当たりの支出はコロナ前の12119元より2.10%少なくなっていた。

旅行意欲の高さと支出の抑制

旅行件数が増加したにもかかわらず、平均支出は前年比で10.13%増加したものの、アナリストの予想と一致した。中国では旅行意欲が旺盛で、連休に合わせて旅行へ出かける人がコロナ前よりも増加しているが、旅行中にお金を使うことには消極的となっている。

ソーシャルメディアでの反響

ソーシャルメディアでは観光地での食べ物を買う代わりに持参するケースが多く見られ、人口の観光地にある黄山の公衆トイレに数十人が横たわる写真もあった。ホテル代を抑える代わりにティレで寝泊まりしていた。

観光の費用対効果

「微博(ウェイボ)」のあるユーザーによると、連休中に北京を訪れたのは、手頃な価格で観光が楽しめるからだと投稿した。「国立博物館は無料、天安門広場は無料、北京大学と清華大学も無料。景山公園はたったの2元だ」と記されていた。