中国の校門前で小学生ら3人襲われる、背景には児童虐待の問題が…日本総領事館が注意喚起

2024-10-09

著者:

【広州=杉本隆】中国広東省広州市の警察当局は、18日、市中心部で同日午後、住民3人が男(16)に襲われ、負傷したとの発表をしました。男は警察に逮捕されました。香港紙・明報によると、事件が発生したのは小学校の校門前で、その場で負傷者のうち2人は小学生で、女子児童が胸部に深い傷を負ったとの情報があります。

報道によれば、男が現場に残した白い布の写真がネット上に流れていることから、警察は男の供述を取りながら、「(負傷した)児童に罪はない」との旨の文を引用したのです。近隣での調査の実施もあり、不穏な背景として「不満」がある可能性が指摘されています。

事件を受けた日本総領事館は、18日夜、在留邦人に安全確保を呼びかけました。広東省の深セン市では9月18日、日本人学校に通う男子学生(10)が男に襲われ、死亡する事件が起きています。中国での児童の安全問題は、ここ数年注目されており、教育現場における暴力や虐待が多く報じられています。多くの家庭がその影響を受けており、子どもたちの心理的な影響も懸念されています。

広州当局は再発防止に向けた対策を検討しており、学校周辺の安全強化が急務と言えるでしょう。この悲劇的な事件を受けて、他の地域でも同様の問題に対する関心が高まっているため、政府や社会全体での対応が求められています。