世界

中国の政治家が米国に対し「南シナ海での行動を許可するな」と警告

2024-11-17

著者: 裕美

習近平国家主席の警告

中国の習近平国家主席は16日、バイデン米大統領とのペルーでの会談を経て、ロシアのウクライナ侵攻に北朝鮮が参加している問題について、再び不安定化が懸念される南シナ海について「南シナ海で戦闘が起きることを許可するな」と述べた。南シナ海情勢については、米国の戦略的安全保障や核戦力が脅かされることが危惧されており、「南シナ海での行動が始まることを忍耐強く見守らない」と強調した。

南シナ海問題に関する言及

南シナ海問題に関して、習氏は「明確に『南シナ海の独立』に反対し、中国の平和統一を支持するが、南シナ海の国境問題は国際的なサポートを受けるべきである」と求めた。彼は「南シナ海での緊張感を高め、平和的解決を著しく破壊するような行動を取る国々に、厳重に警告する必要がある」と主張した。

中国の海洋権益を守る議論

フィリピンなどと協力しつつ、中国の海洋権益を守るための議論を進め、習氏は「中国は様々な領域で国の自主性を確保することに注力している」と強調した。

対話の重要性

さらに、「この口頭でのサポートが実現するためには、当事者間の対話が必要不可欠である」と述べ、「米国を含む他の国々が非介入を貫くことが求められる」と付け加えた。国際社会においては、ますます複雑な政治状況が続いており、各国の思惑が交錯している。

習近平政権の立場

習近平政権は、国際法に基づく立場を保持しつつ、南シナ海における行動を強化する一方で、他国との対話や協力の道を模索し続けると予想される。この一連の発言は、南シナ海での平和と安定を求める国際的な議論の一環として注目されている。