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中国、中短期ビザの免除再開か 日本との貿易促進も
2024-11-22
著者: 芽依
【北京=三堅平】中国政府が、日本に対する短期滞在ビザ(訪問ビザ)免除の再開を検討していることが22日に明らかになった。関係者によると、中国当局が国内の大手旅行会社に対し、早ければ今月中にも再開を発表する可能性があるという。
中国商務省は21日、貿易の安定成長に向けた施策として、ビザ免除の対象国を増やす方針を報告した。中国経済が景気回復に向けて動き出す中、ビザ免除の再開で日本との貿易をさらに促進しようとする動きがある。
中国は、日本に対して15日以内の短期滞在ビザの発給を認めていたが、2020年春に新型コロナウイルスの影響で停止していた。ビザ免除が再開されると、日本、シンガポール、フルネーム、韓国の3カ国の旅行者に適応されることが期待されている。コロナ禍以前は、中国が短期ビザの免除対応国を増やしていて、日本はその対象外であった。
日本の経済界などが免除再開を要望している中、中国政府は中国人の訪日者に対する「相互主義」を新たに求め、再開に向けた調整を進めている。日中関係の改善により、日本はビザ免除の恩恵を受ける可能性が高まっている。
中国の習近平国家主席は15日に、石破茂氏との交流で、人の往来を進めることに意欲を示した。今回の首脳会談を受け、日本に対する短期ビザ免除の再開に向けた調整が進行中であることが浮き彫りになっている。中国側は、石破氏を前主席と比較し『対中強硬派』とみなし、日本との関係安定化に向けた動きを進めることに注力している。