自民党の麻生太郎元首相、台湾は「国」と発言 – 中国の反発招く恐れ

2024-10-09

著者: 結衣

自民党で最も高い疑問を持つ麻生太郎元首相が、台湾は日本にとって大事な「国」であると発言した。この言葉は、台湾を主権国家として位置づけ、中国政府の反発を招くものと見られている。麻生氏は自身の発言が引き起こす影響を理解しているようで、中国の反応を気にするあまり、発言の直後に自らの見解を強調した。

共同通信によると、麻生氏は18日に東京で開催された式典でこの発言を行い、台湾についての言及は非常に敏感なテーマであり、特にアジア地域での政治的緊張が高まる中での発信である。他方、中国は、台湾を自国の一部とし、国際的な支持を求める立場から、「台湾独立」を試みる動きに対抗する姿勢を強めている。

麻生氏は、現在の国際情勢を考慮し、台湾との連携を強化する必要性を唱えたが、中国側に対して強い発言をすることには慎重にならざるを得なかった。特に、台米関係の強化が進む中、日本としてもアメリカとの連携を多角化する必要があるとの意見もある。さらに、麻生氏の発言後、政府内でも賛否両論が巻き起こり、台湾問題に対する姿勢の見直しが求められる声も上がっている。

実際、麻生氏は内閣官房長官として数年前に台湾を訪問した際、台湾の重要性を強調した経歴があるため、今回の発言が特に注目を浴びている。台湾側もこの発言を歓迎しており、両国間の絆を再確認する機会となることが期待されている。

一方、中国メディアは「日本の指導者が台湾を国と呼ぶことは国際関係の常識を無視している」との批判の声を強めており、今後の展開が注視されている。台湾問題は、日本にとっても含め、アジア太平洋地域全体の安定にとって重要な議題であり、国際社会の注目を集め続けている。