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『ジョーカー2』レビューと興奮、ともに困難スタート - アメコミ映画史上最低スコア、世界が混乱する問題作に

2024-10-07

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話題の続編『ジョーカー』(2019)の続編『ジョーカー:フォリ・アッド』は2024年10月4日に米国公開されたが、興行成績とユーザー評価が非常に厳しい状況にある。

米国内の初週末興行収入は4,000万ドルにとどまり、前作『ジョーカー』の初週末の9,620万ドルから大きく減少した。

本作は、『ザ・フラッシュ』(2023)の5,500万ドルや『マーベルズ』(2023)の4,110万ドルを下回り、興行的な波乱の兆しを見せている。今年のコミック映画『デッドプール&ウルヴァリン』は初週末に1,143万ドルを記録し、明暗が分かれる状況となっている。

製作費は2億ドルで、全世界の累計興行収入は1億2,110万ドル。日本と中国での公開は今後予定されているが、『誰も大きく跳ねるとは期待していない』とのコメントがDeadlineに掲載されている。

レビュー評価も芳しくない。Rotten Tomatoesでは批評家スコアが33%、観客スコアが30%と非常に低評価であり、一般観客の出処調査に基づくCinemaScoreはD評価を受けており、これはコミック映画としては史上最低のスコアとなっている。

Varietyによれば、公開初日に米大手シネコンで大規模なプロモーションが行われたものの、劇場では空席が目立つ状況が続いた。『マーベル映画やDC映画の上映時に比べ観客が集まりにくく、入場場面を連れ戻していた様子が報告されている。

『ジョーカー:フォリ・アッド』は孤独な弱者アーサー・フレックが狂気の犯罪者ジョーカとして覚醒する様を描いた前作からの続編だ。慎重に織り込まれたストーリーラインと挿入された社会的な責任感が最後でつながることによって物語の深みが増す。しかし、外部の批評家レビューには、「5年前に築いたレガシーを粉砕している」との声が多く寄せられ、批評も賛否が分かれる内容になっている。

Rotten Tomatoesでは、観客レビューから「気まずかった、期待していたものとは違っていた」という声もあり、「期待していたものが実現されていない」との声も多く寄せられており、ストーリー展開について不満の声があがっている。

『ジョーカー:フォリ・アッド』は2024年10月11日、日本で公開予定。