2024年11月23日の火星の風景:岩が堅くなった小高い丘【今日の宇宙画像】
2024-11-26
著者: 桜
【SAPOD】本日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特異な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からの寄せられた画像を紹介しています。
(引用元:NASA)
こちらは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Perseverance」に搭載されている「Mastcam-Z」の右側のカメラを用いて、2024年11月23日(Perseveranceのミッション1337ソル目)に撮影された火星の風景です。
⚪︎1ソル(Sol)=火星での1日、地球にすると約24時間40分。
Perseveranceが捉えた火星の風景は、赤みを帯びた岩と丘が広がる荒涼とした地形が特徴です。画像上半分(右側)には、岩が堅くなった小高い丘が見え、その表面には干渉の痕跡や風による形状の変化が見られます。砂地にはわずかに車輪の痕跡や地形の変化が確認でき、火星の風が岩を動かしたり削ったりしている様子を感じさせます。
NASAが公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、Perseveranceが撮影したRAW画像が日々公開されており、初代探査機の画像もその中の1枚です。また、1週間ごとに一般投票で選ばれた火星の画像がピックアップされているようです。
探査車Perseveranceとは
Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気象の調査、古代生命の痕跡の探査、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。
探査車の更新情報について
Mastcam-Zについて
Mastcam-Zは、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラスステムで、主に火星の地形や岩石を立体的に撮影することができます。2012年8月に火星に着陸した探査車「Curiosity」に搭載されていたMastcamからの改良版であり、最大で4倍のズームが可能となっています。さらに、NASAによると、Mastcam-Zの「Z」はZoomを意味しています。
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編集部にて