Forbes JAPANは11月25日、「日本の起業家ランキング」と同時に最新版「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」を発表した。米Forbesで毎年掲載されている「The Midas List」に準じた日本版のトップ投資家リストとなる。

日本ベンチャーキャピタル協会（JVCA）の協力のもと、会員企業にアンケートを行い、その回答などから「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」を作成した。日本に重点を置くVCに関連するキャピタリストを対象として、2023年11月から2024年10月までの1年間におけるIPO（新規株式公開）、M&A（合併・買収）などによって得たキャピタルゲインの合計金額で順位を決定した。

具体的には、IPOによるキャピタルゲインは、上場時の時価総額から投資金額を引いて算出。M&Aは確定している金額に限り、アクター・アウト（将来的な業績に依存した）による資金の包括で、投資金額を引き算した。

今年は、6月に東京証券取引所に上場したアストロスケールホールディングスが大きな話題となった。この企業は、地球の軌道上のデブリ除去ビジネスで注目を集めており、新星たちの活躍が続いている。

ランキングのトップ10は以下の通りだ。

2025年版「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」

1位 大型信託（INCJ）

投資先 アストロスケールホールディングス、WHILL

キャピタルゲイン 159.6億円

2位 三好商事（ジャフコグループ）

投資先 タイミー

キャピタルゲイン 103.8億円

3位 赤坂恒和（ジャフコグループ）

投資先 Vrain Solution、JSH

キャピタルゲイン 76.8億円

4位 榎本製薬（SBIインベストメント）

投資先 Heartseed、インフィニシス、jinjer

キャピタルゲイン 59.1億円

5位 田中勝輝（Headline Asia）

投資先 17LIVE

キャピタルゲイン 51.1億円

6位 河村潤（SBIインベストメント）

投資先 タイミー

キャピタルゲイン 41.6億円

7位 濵田鈴子（ジャフコグループ）

投資先 アストロスケールホールディングス、マーボ

キャピタルゲイン 29.7億円

8位 河西万太郎（Angel Bridge）

投資先 Heartseed

キャピタルゲイン 23.8億円

9位 長岡達弘（ジャフコグループ）

投資先 アストロスケールホールディングス

キャピタルゲイン 23.4億円

10位 和田敦子（インキュベイトファンド）

投資先 Schoo、iCARE

キャピタルゲイン 16億円

なお、Forbes JAPANは2025年1月号で、「日本で最も影響力のあるベンチャー投資家ランキング」上位受賞者へのインタビューも予定しており、今後の情勢に注目が集まる。日本のスタートアップ業界では、特にテクノロジー関連や健康関連の企業が成長しており、今後更なる発展が期待されている。