2025年4月の星空情報:22日は"4月座と春星群"が極大
2025-04-07
著者: 蒼太
満月新月カレンダー
4月の満月と天文現象
4月、柔らかな春雨が降る中に、風が穏やかになり春の花が開く時期となりました。夜、空を見上げると冬の星座は西の空に傾き、春の星座が少しずつその姿を現しています。
南には春の星座の王者「しし座」がどっしりと上っています。「ししのおおかみ」と呼ばれる「?(いん)」を逆にしたような星の並びが目印です。おおかみの最南端に輝く白い星は、しし座の1等星「レグルス」です。
レグルスから空の低い方へ目を移すと、赤く輝く2等星「アルファルド」があり、その名前の意味は「孤独なもの」とされています。周囲に明るい星がなく、見つけられることから名付けられました。
アルファルドからやや西に目をやると、小さな星がいくつか集まっています。よく目を凝らすと、口を開けた亀の頭に見えます。頭からアルファルド、そして東へと体、尾の星を結ぶ大きな亀の姿が見えます。
春の星座の中でも「うお座」に属する「こかく座」が注目されます。南の端には「コップ座」、「ろくぶんぎ座」、そして「しちり座」が広がります。これらは長い間観察されており、私たちの文化や神話にも深く関連しています。
特に期待されるのは、2025年4月22日で、この日は4月座と春星群が最高となります。昼間の12時頃には、夜明けから10時頃の間に、5から10個の流れ星が見られる可能性があります。今年のピークは晩の謎の時刻であり、月明かりの影響が少ないため、条件が整えば観察が楽しめるでしょう。
また、4月座と春星群は、3大流星群(ペルセウス座流星群・ふたご座流星群・しぶんぎ座流星群)と比べると規模の小さい流星群ですが、時折の発見があるため、気を抜けません。
日本では1945年に1度の観測記録があり、近年1982年には北アメリカ地域で観測された活発な活動が報告されています。これから40年間は静かですが、流星群の観察は続くでしょう。
本格的な春の風が吹く中で、流星群観測をしてみてはいかがでしょうか。
2025年4月の星座や天体の見える方角、位置関係は2025年4月15日21時頃のものです。特に4月22日は、春らしい星空を楽しむことができる貴重な日です。