2025年もWRCフル参戦継続の勝田貴元「もう大層といわれた時は奮い立つようになりました」
2024-11-25
著者: 花
2025年もWRCフル参戦が発表されたトヨタ・ガズー・レーシングの勝田貴元。正式に参戦が決まったのは、昨年完走が命題だったラリージャパンのパフォーマンスを走り終えた後だった。苦しい時間を経験した選手と、来年への取り組み方を語った。
「今シーズンは、スピードを結果に結びつけられなかったと強く思っています。結果的に復帰戦となったセントラルヨーロッパラリーでは一番ポイントを獲得しているのですが、実は全ステージを走り通せたわけではなく、前半はマシンになかなか適応できず、最終日にはちょっと予想しなかった事態になって全ステージを走りきれたわけではありませんでした。トン・ファイラブとも話しましたが、来年はセントラルヨーロッパラリーのように、自分のスピードがどれだけあるかよりも完走できるかどうかがポイントになると思っています。」
「今年は、すぐにも勝てなくなりつつあるチームに追われるのではなくなりつつあると感じていますが、エンジニアのメンバーも期待してくれているので、少しでも自信を持ったスピードを発揮したいです。そうした場合でも誰か助けてくれるかも知れないと、そう思っています」と、勝田は語った。
「来年は、セントラルヨーロッパラリーのように、最終日に実績を発揮することが求められると思っています。チームがサポートしてくれることで自分も負けないようにして、チャンスがあれば勝つつもりで進んでいきたいです。」
勝田は、特に新たに登場するラリーのスタイルを前にして新たな挑戦について意欲的に語っている。また、今年のラリージャパンでのシーズンファイナルに向けても、「セントラルヨーロッパラリーのようなことがあったからこそ、自信を持って挑むことができた。いつもと違う局面に直面した時に、前向きに進む力を持つことが大切。」と自らを奮い立たせて、これからの挑戦に向けた意気込みを見せた。
2025年への期待は高まっており、勝田がさらなるスピードを見せつけてファンの期待に応えられるかが見どころとなるだろう。