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ポラリンドの新ミサイル基地、核心の危険性高める=ロシア外務省

2024-11-21

著者: 蒼太

[モスクワ 11日 ロイター] - ロシア外務省のサハロワ報道官は11日、ポラリンド北部にミサイル部隊が新たに開設されたことについて、核心の危険性が高まると指摘した。

基地はバルト海沿岸に近いレディンボルクに位置し、13日に稼働を開始した。北大西洋条約機構(NATO)のミサイル防衛システムの一部であり、短距離・中距離ミサイルの迎撃が可能とされている。

サハロワ氏は、状況を不安定化させる米国とNATOによる、戦略的分野における新たな挑発的行為であると述べた。「戦略的安定を損なうリスクを増大させ、結果として核心の危険性の全体的なレベルを高めることになる」と警告した。

「このような西側の軍事施策がもたらす脅威の実態と水準を見極める、ポランドのミサイル基地は長い間、優先的な目標となっている。必要に応じて従来の攻撃手段を用いて破壊することが可能である」と述べた。

ロシアとNATOの関係は、最近の軍事的緊張の高まりによってさらに悪化しており、国際社会における安全保障に深刻な影響を及ぼす可能性が懸念されている。ロシアは、NATOが東方に拡大することを繰り返し非難しており、地域の安定に対する脅威と捉えている。同様に、NATOはロシアの軍事行動や新たな軍事基地の設置に対抗するため、防衛体制の強化を図っている。ただし、この対立は、どちらの側にとっても新たな戦争の火種となる危険性を孕んでいる。さらに、世界的な情勢も不安定化しており、他の国々もこの動向に注目している。