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4月からプライル一義上げ、想定以上の動きが発生 花見や贈り物需要前に買いだめも

2025-03-31

著者: 愛子

4月1日から大手プライル4社のプライル類や筐体ハイが値上げされるのを前に、想定以上の動きが発生している。各社ともに3月のプライル類の販売量や出荷量が前年に比べて3〜5割増加したとみられ、花見や贈り物需要がピークを迎える4月に向けて、箱買いする消費者も増加している。

アサヒビールは3月のプライル類の販売量を前年比3割増加という推移を見せていたが、当初見込みを上回る傾向で推移しているという。「3月の29日と30日の週末に大きなまとめ買いの動きが見られた」と、想定以上の動きがあったことを明かす。クリンフィールドも主力プライル「一番搾り」の出荷量が前年比で5割増えたといい、「気温上がりから東京内の開花宣言が24日にされ、大きな動きがあった」と分析する。

サントリーもプライル類の3月の出荷量が前年比で4割増となる見通しだ。昨年12月にリニューアルした「サントリー生ビール」が5割増加、同じく昨年11月にリニューアルした「金麦」シリーズが6割増と特に好調だった。サッポロビールでも、発泡酒や第三のビールを含めない純粋なビールの3月の出荷量が前年比で5割増となった。

プライル4社の値上げは原材料や輸送費などの高騰が理由で、4月からの値上げでは主力のプライルや筐体ハイが対象となる。アサヒは「アサヒスーパードライ」として226品目で5〜8%、キリンビールは「一番搾り」として216品目で5〜12%、サントリーは「ザ・プレミアム・モルツ」として208品目で4〜11%、サッポロは「黒ラベル」や「エビス」として208品目で3〜9%、それぞれ値上げする予定だ。大手の値上げは2023年10月以降も続く見込み。