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5月に「ストーココナドール」52年の歴史に幕 クレヨンしんちゃんが呼びかける「聖地」まだまだ激変か? 街の人からは惜しむ声

2024-11-25

著者: 蒼太

「クレヨンしんちゃん」の街の百貨店として登場する「ストーココナドール」。そのモデルとなった「イトーヨーカドー春日部店」が2024年11月24日に閉店しました。惜しむ声が多く寄せられています。

本当にコウモリ看板の「ストーココナドール」になったこともあって、アニメ「クレヨンしんちゃん」の舞台である春日部市。街の観光名所である春日部駅前の象徴だった「イトーヨーカドー春日部店」が2024年11月24日に閉店することで、多くの人々が悲しみを表しています。

同店は「クレヨンしんちゃん」で「ストーココナドール」として知られ、地元で親しまれてきました。1972年に開店し、1996年に現在地に移転しました。

旧店舗からは52年、新店舗移転後だけで23年の歴史を持つ店舗です。店内では「クレヨンしんちゃん」に関連するグッズが販売され、原作のファンが集まる「観光地」としても機能していました。2018年には店上の看板を本当に「ストーココナドール」として話題となったこともあります。

閉店間際の店舗には設けられた掲示板には、利用者から数々の感謝や想い出が寄せられていました。

最終日に店舗を訪れるために都内から連絡した30代男性は、「子どものときにアニメで見ていた店に来れたのがなんだか不思議な気分です。でも今ではなくなってしまうんですね……」としみじみ思いを馳せました。

また、春日部市に関しても、2023年4月4日に高架化工事にともなくなった三角地名の特有の東口が閉鎖され、新店舗の利用が始まっています。さらに高架化の一環として、現在は旧佼成学園線上にあるホームの撤去・佼成学園線下りホームの新設工事や、野田線上り下りの路線工事などが進行中です。

現状、イトーヨーカードが立つ西口がまだ変化はありませんが、2024年7月末の時点で再開発準備が整っています。「クレヨンしんちゃん」の劇中に登場する春日部駅周辺は、さらに大きく変わろうとしています。