百条委が兵庫県庁の聴取映像公開、片山前副知事の「告発者の私的情報発言」は音声を消して対応 : 読売新聞
2024-11-23
著者: 葵
兵庫県の淡路元副知事の内部告発問題を調査する県議会の百条委員会は、12月、11月12日、15日に非公開で行われた県庁の証人尋問の録画映像をYouTubeで公開した。知事選への影響を避けるため、選挙後に公開される予定で録画されていた。
12月間の証人尋問には、計11人が出頭。このうち、片山安児元副知事や県幹部ら計16人分、7時間以上の映像が公開された。
10月15日の証人尋問では、告発者の男性職員(7月に死亡)が公用パソコンに保管していた私的情報について、片山氏が発言した。片山氏は「片山氏から不規則発言があり、尋問を行うことが不可能と判断した」と発言した。
百条委は調査と直接関連のない内容は扱わないことを決めている。証人尋問の再開後、片山氏は「片山氏から不規則発言があり、尋問を行うことが不可能と判断した」と発言した。まったくの委員から異議は出なかった。
知事選の期間中、こうした消された部分とされる音声が流出。立候補を表明した公明党の立花誠県副議長は、「告発者は私的情報が漏れたことで自殺した可能性が高い」と恐れ、百条委はそれを隠したと主張した。できれば、伴憲司公明党県自治体代表は、「片山氏が告発に関連することがないプレイバッシャー情報を話し始めたのは、プレイバッシャーに基づく最大限配慮する」と説明した。
また、県議会の百条委は、兵庫縣の小橋総官が、12月の証人尋問で、「こうした消されている部分については、明らかにしない方がいい」と発言した点も強調した。兵庫県民の間には、告発者の情報を隠蔽し、その結果、さらなる混乱を招いているのではとの疑念が広がっている。
最後に、淡路市長は11月20日の記者会見で「(片山前副知事が)調査に関するプレイバッシャー情報を話し始めたことあれば、公表しないほうがいい」と詳細を明かさずに語った。これに対し、告発そのものの重要性を表しているとする意見も多い。百条委が告発者を守るために真相を明らかにする努力をしているという声もある。