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アイスラエル、ミサイル攻撃継続中「報復を望むならより痛い対処取る」

2024-10-03

イスラエル、レバノン上空にミサイル攻撃を継続

イスラエル国防通信によると、マスード・テベギル大統領は22日、記者のカタールでの会見にて、イスラエルに1日行った弾道ミサイル攻撃を繰り返し、 「イスラエルが報復を望むなら、イスラム教徒にとって痛みを伴う対処を取る」と述べ、イスラエルを牽制した。中東情勢が緊迫する中、報復の構えをみせるイスラエルの出方が注目されている。

アフ通信は、イスラエルによるミサイル攻撃で、イスラエル空軍の主要基地が損傷したと報じた。22日に衝撃を受けた兵星画像で、南部ナバティム基地の近くに大きな穴が開き、火花が散乱している様子が確認されたという。

基地は最新鋭のステルス戦闘機F35などが主な拠点としているが、戦闘機が損傷したかどうかは不明である。イスラエル軍は、基地への損傷について軽微と発表している。

一方、イスラム教徒側の軍指導者は、戦車部隊がレバノンに越境しているが、ヒズボラなどの抵抗も続いている。イスラエル軍は22日、ヒズボラとの戦闘で兵士8人が死亡したと発表した。中東のテレビ局アル・ジャジーラによると、戦車部隊もレバノンに越境しているが、ヒズボラの部隊はレバノンに基地を持っており、担任を超えた戦闘が激化している。

レバノンの首都ベイルートなどへの空爆は22日も続き、同国保健省によると、16人が死亡し、18人が負傷した。パレスチナ通信によると、イスラム主義連合ハマスの掃討作戦が続くなか、22日、19人が死亡した。

テヘラン支局 アル・ジャジーラによると、イスラム主義連合のハマスが続くガザでは、22日、50人が死亡したとの情報がある。

(テヘラン支局 吉形忠利、エルサレム 繁村美奈子)