【ニューヨーク＝小林泰彰】米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは1日、生産AI（人工知能）開発を手掛ける米新興企業アンソロジックに追加投資を行うことを発表した。投資額は6800億ドル（約12兆円）で、今回の追加投資によってアマゾンによるアンソロジックへの累計投資額は12兆円に達することになる。

この発表により、アマゾンはアンソロジックが開発するAI技術を用いて、自社サービスの改善に力を入れる方針を強化すると見られている。特に、アマゾンはこのAI技術を活用し、顧客体験の向上を目指し、利便性の高い対話型サービスを展開することを計画している。

アマゾンは昨年9月以降、アンソロジックに対して4兆ドルを投資しており、同社のAIに対する関心の高さが伺える。また、最近ではAI導入企業に多くのメリットがあることが確認されており、企業の収益増加に寄与する可能性があるとされている。

さらに、アマゾンは、対話型AIを利用した新しいビジネスチャンスの開拓にも注力しており、自社のグローバル市場での競争力を高めるための戦略を進めている。