テクノロジー

AMD新ドライバ「Adrenalin Edition 25.3.1」がRadeon RX 9070に対応。eGPU不具合も解消か

2025-03-10

著者: 芽依

AMDは6日、Radeon用ドライバ「AMD Software: Adrenalin Edition 25.3.1」を公開しました。この新しいドライバは、次世代のGPUのサポートだけでなく、多くの機能強化が盛り込まれており、特に「Radeon RX 9070 XT」と「Radeon RX 9070」、その他さまざまなモデルに対応しています。

新機能としては、「AMD Fidelity FX Super Resolution 4(FSR 4)」や「AMD Fluid Motion Frames 2.1」が挙げられます。これにより、ゲームのパフォーマンスが向上し、リアルタイムのレンダリングにおいてもスムーズなプレイが可能になります。また、Radeon Image Sharpening 2も更新され、画質の向上が期待されています。

特に注目すべきは、Radeon RX 9070シリーズで使えるAI機能です。これにより、グラフィックスの生成や加工がAIによって強化されており、ユーザーはより高品質なグラフィックを楽しむことができます。 AMD ChatやAMD Image Inspectorの利用も促進され、ゲーム内でのコミュニケーションや画像処理の効率が向上します。

さらに、このドライバは「FragPunk」や「Split Fiction」といった最新ゲームタイトルにも最適化されており、Windows Subsystem for Linux(WSL 2)での直接利用も可能になっています。これによって、開発者はより柔軟にゲームの開発やパフォーマンス調整を行うことができます。

次世代のGPU架構であるRDNA 4やRDNA 3.5に向けてもイスアーキテクチャ(ISA)を追加しており、ゲームやストリーミングのクオリティを向上させるSDKも今後提供されるていく予定です。特に、AMD Advanced Interactive Streaming(AIS) SDKやAdvanced Media Framework(AMF) SDKがゲーム開発における変革を促進すると期待されています。

実際には、Radeon RX 9000シリーズのサポートも近いうちに発表される見込みです。この新しいドライバのアップデートにより、eGPUの接続問題が解消されたとの報告もあり、特にGPDなどのデバイスでのパフォーマンスが改善されると予想されています。

最後に、GPD Pocket 4やGPD DUOといったデバイスにおいて、AMDの新技術を搭載することで、Radeon RX 7600M XTの利用が大幅に増加することが期待されています。特に50%のスペック向上があるため、幅広いユーザーが恩恵を受けられることでしょう。今後の展開に目が離せません。