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海運も「脱炭素」へ、アムニアなど次世代燃料への「つなげ」のはずが…船が脚光: 読売新聞
2025-03-23
著者: 蓮
海運業界が急速に炭素排出削減に取り組む中、次世代燃料としてアムニアやメタノールの注目度が高まっています。これらの燃料は、特に欧州連合(EU)で新たな環境規制が始まることで、必要性が増しています。業界の専門家は、次世代燃料への移行を加速させることが求められていると語っています。アムニアを燃料とした船舶は、試験運航が予定されており、来年には商業運航が開始される見込みです。
さらに、日本郵船など大手運輸会社が共同開発を進めることで、効率的な燃料供給網の整備も検討されています。この取り組みは、脱炭素目標の達成に向けて重要な一歩とされています。
また、次世代燃料の導入によって、従来の重油よりもCO2排出量が大幅に削減できることが期待されています。例えば、アムニアは燃焼時に二酸化炭素を排出せず、環境負荷を低減させることができます。しかし、一方で、製造過程でのCO2排出や供給インフラの構築に課題があるとも指摘されています。
政府も、海運業界の脱炭素化を後押しするための支援策を検討中です。日本は「2050年までにカーボンニュートラル」を掲げており、海運業界もその重要な一角を担っていく必要があります。
海運業界では最近、環境への配慮が企業の競争力にも影響を与えるようになっています。注目の次世代燃料導入が、企業の成長戦略とどう結びつくのか、今後の動向が注目されます。さらなる脱炭素化の波は、グローバルな物流システムにも変革をもたらす可能性があります。今後の海運の進化から目が離せません。