あなたはどれ? Wikipediaユーザーに見られる「3つの好奇心タイプ」
2024-11-11
著者: 芽依
ユニークな閲覧スタイル:『ビジボディ』と『ハンター』
最近の調査によると、世界50の国と地域(全て14言語)における48万2760名のWikipediaユーザーのデータを収集し、ユーザーの閲覧データを分析しました。
調査は2022年3月から10月に実施され、被調査者がどのような目的でWikipediaを利用しているかを探る内容です。
同様の調査は2020年にも行われましたが、その時は149名と限定された英語話者のみに対象が絞られていました。
今回は使用言語や国、利用者数との関連性を調べる大規模な調査となりました。
得られた結果から、Wikipediaの閲覧スタイルは大きく3つに分けられることが示されました。
最も多くのユーザーが示したスタイルは『ビジボディ(Busybody)』です。このスタイルは、ユーザーが様々な情報を集めることに強い興味を持っていることを意味します。『ビジボディ』とは、英語で「好奇心の強い人」を指し、このスタイルでは、関連する項目について広範に調査することが好まれます。
このスタイルの具体例としては、ユーザーが『ブラックホール』に関する記事を訪れ、関連する科学者や理論に関する他の記事も多く閲覧するというものがあります。
次に高い割合を示したのが『ハンター(Hunter)』です。このスタイルでは、具体的な情報を探求するため、明確な目的を持ってWikipediaを使用していることが特徴的です。例えば、特定の歴史的事件や人物の詳細を調べるために訪れることが多いです。
調査は、これらのスタイルに基づくユーザー行動が、どのように情報収集や学習に影響を与えているかを考える上で重要な示唆を提供しています。各スタイルによって、情報の深さや幅が異なるため、より効率的に学ぶためのアプローチを見出すことができるでしょう。
なお、調査は単なる興味に基づくものでなく、学問的な環境でも活かされることが期待されています。これにより、教育現場でのWikipediaの効果的な活用法を研究するプロジェクトも考案されるかもしれません。
このデータは、今後の研究や情報収集の方法を探る上で非常に貴重な資源です。特に、教育者や研究者にとって、Wikipediaを利用する学生や学者の行動特性を理解することで、より良い学びの環境を提供できる可能性があります。
私たちの知識の海を航海するために、あなたはどの好奇心タイプに当てはまるのでしょうか? ぜひ、自身のスタイルを見つけて、学びを深めていってください。