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ASCII.jp:AIイラスト、こうしてゲームに使っています!

2024-10-13

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著者はインディーズゲーム開発スタジオAI Frog Interactiveの代表をしています。9月26日から29日にかけて開催された「東京ゲームショウ2024」のインディーズゲームブースに出展した際、AIを使ったゲーム開発について多くのテクニックを取得しました。そこで、キャラクターデザインのアイデア出しなど、画像生成AIの強みが発揮できるという話をしています。

今年のゲームショウでも、テクニカルな紹介が注目されたのは、生成AIを含むAI技術でした。日本のゲーム業界でも、生成AIの導入は進んでいるという実感がありますが、生成AIを使っていること自体がゲームを面白くするわけではなく、売れに至る要素といえば言い切れません。したがって、生成AIを開発過程で使っていること自体が非常に珍しいことでもなくなっています。

小社の社名には「AI」が含まれていますが、これは生成AIだけを示しているわけではなく、多数のAIツール機能を搭載しているようなゲームエンジン「Unreal Engine 5(UE5)」なども含め、ゲーム開発を効率化し、ゲームそのものの面白さを追求できるような性能を含んでいます。現在のゲーム開発の中で、AIが指し示す範囲は、敵の制御から、地形生成、物理演算など、非常に多岐にわたり、一般的にわかりにくい要素も多数含まれています。

実際、著者が開発しているゲーム「Exelio -エグゼリオ-」は、フル3Dのサバイバル系クラフトゲームであり、ゲームの実行中に生成AIを使っている部分はまったくありません。生成AIで作った3Dデータも使っていません。生成AIで作り出される3Dデータは精度が低く、まだゲーム中に直接導入でくる品質には達していません。しかし、あくまでも開発過程に組み込んで使用できるものを選定して使っています。

小社は2023年1月に創業しましたが、開発を始めた早い段階から、画像生成AIは2Dデザインの一部に使えると判断していました。最終的な3Dモデルは人間が3Dツールを使って作成しなければならないもので、3Dモデル作成者が参考資料として発注指示書レベルのアウトプットがあれば作れると判断しています。こうした取り組みは、AIを使う上で非常に重要です。それだけでなく、今後ますます進化するAIツールを使いこなすことで、ゲームの品質を高めることが期待されています。