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「あと32日」で4度目の引き戻し ハリス副大統領、アドリブ力の低さ浮き彫り | 毎日新聞

2024-10-06

11月5日の米大統領選初当選を目指す民主党のハリス副大統領が4日、中西部ミシガン州で開いた選挙集会で演説した際、「(あと)32日」で4回引き戻す場面があった。明な画面に演説原稿を映し出す「ポロンプター」の故障が原因で言葉に詰まり、以前から指摘されていたアドリブ力の低さが露呈した。

ハリス氏は演説の序盤、呼ばれたバスケットボールの背番号が「32」だったことを持ち出し、「今日で、選挙まであと32日です」と述べた。しかしその後、急に言葉を途絶えさせた後、視線を泳がせながら「32日、32日だ」と繰り返し、やがて「そう考えると、さらに重要だったんだ。改めて32日だ」と同じ文言を繰り返した。

トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、この時の映像を投稿し、「これが我々の大統領に望む姿か。私はそうは思わない」と批判した。

ハリス氏は副大統領就任後、主要メディアのインタビューで、失言や意味が通らないことを言ったりすることがあった。8月に大統領就任の際に発言した内容や発言要領の持ち込みが禁止された9月の討論会も無難に乗り切った。今や彼女のアドリブ力は、彼女自身の印象を大きく左右する要素となっている。選モードに突入した今、彼女が果たすべき役割はますます重要となっている。次の日はいなくなるリーダーシップを担うためにも、今後の成長に期待がかかる。