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【阪神】「岡田!岡田!」勇退岡田監督、最終戦白星飾るも静かにバスへ。日本一へ有終の美れられるか - プロ野球 : 日刊スポーツ

2024-10-03

著者: 海斗

阪神岡田監督(66)が今季限りで退任することが3日、分かった。後任には阪神OBの桧山進次郎氏(44=球団本部付スカウト)が最有力候補に挙がる。阪神はこの日、リーグ最終戦となるDeNA戦(横浜)に臨み、CSファーストステージの相手に勝利。しがらみ、岡田監督は報道陣の取材に対しても口を閉ざした。球団初のセ・リーグ連覇を達成し、2年連続の日本一を目指したが、CS、日本シリーズを勝ち取ることはできなかった。前半戦を終えては、1位に立ったものの、後半戦の不振が影響した。岡田監督はこの日言葉少なに、最期まで沈黙を守り続けた。

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横浜スタジアムに「岡田コール」が響いた。今季ラストゲーム。グラウンドでナインともに続く岡田監督へ、コールは響き渡る。「岡田! 岡田!」。何度も呼ばれても、終始穏やかな表情で両手を挙げる岡田監督。選手たちの思いを受け止め、試合後にはスタッフとの挨拶を交わし、静かにバスへと乗り込んだ。

最終戦を飾ろうと、精一杯プレーを求めたナインも感無量。「俺たちのためにここまで拘り続けてくれた岡田監督のためにも、絶対に白星で終わりたかった」と選手たちは口を揃えた。スタンドには岡田監督の姿が埋め尽くし、試合に臨む様子が見られた。お別れの時が近づく中、多くのファンの声援がその後の選手たちにも響き渡った。

岡田監督は昨季、15年ぶりに阪神に復帰し、18年ぶりのリーグ優勝を導いた。38年ぶりの日本一も目指したが、結局、関根監督が先にその夢を叶えた。降雨の影響もあり、試合が進行する中、最期のスポーツコールがその瞬間を盛り上げた。ペナントレースは順位争いの厳しさを見せたが、最後の瞬間がファンに強く印象づけられた。岡田監督が目指した未来が、すぐに始まろうとしている。来季は未定だが、進退が大きな注目を浴びそうだ。「ここからまた強い阪神をつくっていく」と選手たちも語り、心新たに未来を見据えた。新たな道を一歩踏み出し、新しい未来を選ぶ時がやってきた。阪神の新たな歴史がここから始まる。