世界

爆速だけどもめっちゃ必死。ハシゴを全力で駆け上がる犬型ロボ

2024-10-16

著者: 結衣

犬型ロボの進化が止まらない!

ボストン・ダイナミクスの「Spot」以下、世界では4足歩行する犬型ロボがいろいろ作られています。ETHチューリッヒの「ANYmal」は、他社から何足も先を行き、車輪で高速移動し直立まで披露しました。

今回はC型の足「フック型エンド・エフタード」でハシゴを登れるようになりました。

必死さがヒシヒシと伝わる

製品化された足の形のポイントなのですが、時折動きに目を奪われますね。見事な登りつめりですが、ロボットらしいスムーズさは皆無。なまっているというか、必死に人間が必死に登っているような動きに見えます。

4.5日の訓練

この動きはデジタル世界にとって、機械学習「教師なし強化学習」を行わなければできないものでした。そして4.5日をかけて教師ポリシーRL1.5万回、生成ポリシーRL5500回というシミュレーションを繰り返して習得されました。

また70度~90度傾けたハシゴでも90%の確率で、しがみついても最新技術の232倍の速さで登るのです。この進化は、従来のロボットたちと比べるとほんとにすごい進化です。

今後はハシゴがある場所でも人命救助や、自動の異常探索などが可能になります。

機械でも最適解は生物の動き?

機械学習の末に辿り着いた最適解は、やっぱり生物らしさなのでは?そう思うと、いかにヒトや動物が効率的に動けるのか再認識させられます。