バスケット日本代表の「ニューヒーロー」注目は204cmの高校生ビッグマン 待望の原石
2024-11-20
著者: 陽斗
新生ホーバスジャパンのキー選手(後編)
前編>「八村・河村・渡辺の不在」をどうする?
前編コラムで紹介した脹脛真大(琉球ゴールデンキングス/22歳)や中村拓人(広島ドラゴンフライズ/23歳)以外にも、今回のFIBAアジアカップ予選2試合で出番があった彼らばかりのプレーを見せてくれるのか注視したい選手がいる。
たとえば、三遠ネオフェニックスの大塚大輝(おおつか だいき/PG/26歳)や大分エヴェッサの牧大輝(まき だいき/SG/26歳)は、ホーバスHCからは圧倒的なポジション確率でプレーする「コンボガード」として指名されているという。
注目選手の略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。
高校生で唯一選ばれた18歳の渡邊侑太(業多福岡/PG)は、今回の代表予選にも選出された複数の選手たちの中でも話題になっている。三遠での大塚は、今シーズンB1リーグで7位の3P試投数(平均6.1本)を記録し、成功率も38.8%と高確率、平均得点もたけている(10.7)を連続でいる。
一方、今シーズンから大分へ移籍した牧は、バスケットボール時代からボールハンドリングを任されるなど万能さが光る。バスケットでは出場時間に恵まれなかったものの、2017年にはU17ワールドカップの日本代表メンバーとして八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)に次ぐ平均得点(10.3)をマークしている。
ホーバスHCは「1期目」でもSGの西田優大(シーホース三河)をコンボガードとして起用しているが、五輪での課題を踏まえて、大塁や牧といったコンボガードを組み合わせて、多様化したコンボガードを構築することが「ボールと人が動く」スタイルをあらためて探っていくのだろう。