世界

北朝鮮と事実上の同盟?「包摂的戦略パートナーシップ」法案が国会提出

2024-10-14

著者: 愛子

ロシアのプーチン大統領は14日、北朝鮮と安全保障協力の強化を目指した「包摂的戦略パートナーシップ」法案を提出した。この法案は、どちらか一方の国が軍事攻撃を受ける恐れが生じた場合に即座に協議を行い、実際に軍事攻撃を受けた場合に相互に軍事支援を行うことなどを規定している。一方が他方に不利益を与える協定などを第3国と締結しないことも定められている。

ロシアは北朝鮮と事実上の軍事同盟を結ぶ形で、ウクライナ侵攻に対抗するための国際的な力を強化しようとしている。具体的には、北朝鮮的な軍事技術を取得し、ロシアの軍隊の近代化を図ることを目指している。

法案は今後、北朝鮮とロシアの国会で可決される見込みで、成立すれば両国の軍事関係はさらに深化することが予想される。

また、北朝鮮の核・ミサイル開発に関しては、国際社会との対立が続いており、ロシアが北朝鮮を支持することで、これにさらなる影響を及ぼす可能性が懸念されている。さらに、アメリカをはじめとする西側諸国はこの動きに警戒感を強めており、状況によっては新たな制裁が課される可能性もある。

プーチン大統領は、北朝鮮との軍事協力のみならず、経済的な協力を深めることも意図しており、特にエネルギー分野での連携が進むと見られている。この動きは、国際制裁下にある北朝鮮の経済を支える一方、ロシアにとっても新たな市場を開拓するチャンスとなるだろう。

今回の法案は、国際的な緊張が高まる中、北朝鮮とロシア双方にとっての新たな選択肢を示すものであり、今後の国際情勢への影響が注目される。特に、アメリカや中国との関係が今後どう変化するのかがポイントになるだろう。