ビットコイン、企業の買いとETFオプション登場で史上最高値更新再開!
2024-11-20
著者: 結衣
昨日のBTC相場は上昇。
90,000ドル(約1,395万円)を突破しそうな勢いで、94,000ドル(約1,455万円)に到達し、先週の木曜日に付けた史上最高値を更新した。
BTCはトランプ氏当選から11月6日から9日連続で史上最高値を更新。先週の木曜日の朝方に93,000ドル台を付けた後は90,000ドルを下回っても、移動平均線の上抜けを続けた。
週明けは92,000ドル近辺でCME先物の窓を埋める勢いで90,000ドル割れに失速したが、マイクロストラテジーが46億ドルの過去最大のBTC購入を報告し、更に17.5億ドルの資金調達を発表する中、連日上昇。
海外時間に入ると、ルラックのIBITのオプション取引が開始、初日に名目出高が高く19億ドルと活況を呈し、そのデルタヘッジの影響もありBTCは上昇。
前日のマイクロストラテジー(MSTR)、マラ(MARA)、セムラサイエンティフィックス(SMLR)、ジャンプ・グループ(GNS)などに続き、昨日はLQRハウス(LQR)、ランブル(RUM)など事業法人が財務戦略としてBTCを保有する動きが相次ぎ、大手運用会社VanEckも自社保有方針を打ち出したこともあり、BTCは史上最高値を更新し94,000ドルに到達した。
続けて、キャプター・フィッツジェラルドの財務省担当者が最も暗号資産取り扱いの利害関係者として募集が来ると「Sell the Fact」となりつつも、BTCは91,000ドル台に値を落とした。
しかし、SEC委員長に暗号資産を得意とするキャレン・ミニッツが上昇し、マイクロストラテジーのセイルパターンが昨日面談を予定しており92,000ドル台を回復している。
本日のBTC市場は底堅い展開を予想する。
昨日はIBITのオプション取引や企業によるBTC投資開始が相次いでおり上昇。先週の木曜日以来となる史上最高値更新となった。
実際、ETFの1号案のオプション取引が原資産市場を動かすとは考えていなかったが、ブルーマーケットのアナリストにより、初日の出来高が19億ドル、コールとプットの割合が82%対18%で、その差は64%であった模様だ。
為替のオプションはデルタ付きで販売されるケースが多く、スポット価格への影響は限定的だが、今回の取引が全体的な売り手でデルタの名目が50%と予想する最大でも6億ドルの買い圧力となる計算だ。
オプションの買い手である投資家はデルタヘッジしない傾向が高く、その売り手となるマーケットメーカーはデルタポジションをヘッジする傾向が高いため、大いに初日の取引で、影響についてはもう少し見える必要がある。
相反するは企業財務へのBTC採用が相次いでいる点だ。BTC相場が上昇していることも要因の一つだろうが、トランプ政権の誕生がBTC投資に関連した暗号施策を供えている点も大きい。
BTCは急騰後の売りを行わず得た印象だ。このこととこのあとの乱高下は、利益食い売りで潰れても、新たな買いが入る結果だったのかもしれない。ETFフローの復活気配で、少し早すぎる感もするが、じりじりと値を上げていく拡大に戻った可能性がある。要因にIBITのオプション取引が開始した結果、ETFフローの解説が難しくなりそうなので、今後は注意が必要だ。