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ボージョレ・ヌーボー解禁、熱気は盛り上がる? サッポロは販売休止 - 日本経済新聞
2024-11-20
著者: 蒼太
フランス産ワインの新関「ボージョレ・ヌーボー」の販売が21日、解禁された。円安や燻製高で輸入コストは上昇したが、需要低迷のため価格を抑える動きが目立つ。サッポロビールは販売を休止した。日本産の台頭で今後も競争の激化が見込まれ、ボージョレにとっては厳しい時代が続く。
「ボージョレ・ヌーボーの解禁を祝して、イオンボージョレ!」と、東京・江東区の「イオン江東店」では21日午前0時の解禁と同時に賑わいを見せた。多くのワイン愛好家が集まり、乾杯を楽しむ姿が見られた。
しかし、昨今の経済状況や消費者の嗜好の変化を受け、高価格ワインは敬遠される傾向にある。特に、国産ワインの品質向上と価格競争の影響で、ボージョレに限らずフランス産ワイン全体が厳しいと言える。ワイン業界では、今後の市場動向に注目が集まっている。
フランスのボージョレ地方では、良質なブドウが収穫され、今年の出来栄えに対する期待も高まっている。今季のワインは、果実味が豊かで飲みやすいとの評価もあり、各店舗では、品揃えを充実させている。
しかし、来年の解禁に向けて、ボージョレ・ヌーボーの地位がどのように変わっていくのか、そして国産ワインがどれだけシェアを拡大していくのかが注目される。