
持続血糖モニタリング(CGM)の活用が増加中!糖尿病予備軍に使用する際の注意点とは?「ガイドラインが必要」と専門家が指摘
2025-03-13
著者: 結衣
持続血糖モニタリング(CGM)は、血糖値をリアルタイムで測定できる機器であり、最近では糖尿病予備軍や非糖尿病の人々にも利用が広がっています。アメリカでは、FDA(食品医薬品局)がCGMの使用を承認し、健康管理に役立てるための関心が高まっています。特に、糖尿病でない人々においても、健康に意識を向ける手段として注目されています。
しかし、CGMを用いる際にはいくつかの注意点が存在します。最近の研究によれば、CGMデバイスは時に血糖値を過大評価することがあるため、使用する際には専門家の解釈が重要です。特に、糖尿病の診断を受けていない人が活用する際には、その結果がどのように解釈されるかに対するガイドラインが求められています。
アメリカの病院で行われた研究によると、CGMの精度には個人差があり、特に食後の血糖値測定においては、誤差が大きくなる傾向が見られるとのことです。これに伴い、専門家がCGMデータを読み解く能力や知識を持つことが必要とされています。
例えば、ある研究ではCGMを利用した糖尿病予備軍の患者において、HbA1cが5.7%未満であったにもかかわらず、昼食後の血糖値が180mg/dLを超える時間が2%以下の人が多数を占めていました。このような結果は、CGMが実際の健康状態を反映するわけではない可能性があることを示唆しています。
CGMを用いる動機としては、自己の健康状態を把握したいというニーズが高まっていることが影響しています。最近の調査によれば、糖尿病の予防を希望する人々は増えており、CGMを使用して血糖値の追跡を行うことで、自身の健康管理への意識が高まると考えられています。
専門家のNicole Spartano氏は、「持続血糖モニタリングは、糖尿病の予防や管理において非常に有用だが、正確な評価や解釈が求められる。無駄な不安を避けるためにも、使用時には専門家のアドバイスが不可欠」と訴えています。
これからの時代、CGMの適切な使い方を把握することが、健康管理のカギとなるでしょう。CGMは、米国を中心にますます普及していくと予想される技術であり、その可能性は今後も注目されるでしょう。