福岡県の警察署は、3日に無職女性（72）が特別詐欺の被害を受け、現金2200万円を失ったことを発表した。この無職の男性が、1億円以上を失っているとの情報もある中、自宅に現金を置くと消えてしまうという不審な状況は、周囲を騒がせている。

同署によると、3月3日の午後1時過ぎ、女性のスマートフォンに警察官を名乗る男性から電話がかかり、「あなたの口座が詐欺に関与している。身の潔白を証明するためには、口座にある現金を移動する必要がある」と告げられたという。

電話を信じた女性は、同月5日から12日の間に3回にわたり、金融機関から現金を引き出しては、指定された口座に振込を行った。その総額はなんと2200万円に達し、女性は詐欺に直接関与していないにも関わらず、この金額を失ってしまったのだ。

この周辺地域では、最近同様の詐欺事件が頻発しており、警察は警告を発している。市民に対して、不審な電話には細心の注意を払い、特に「警察」や「金融機関」を名乗る者の指示には従わないよう呼びかけている。

実際、今回の事件を受けて、警察は被害者がどのようにして騙されたのかを詳細に調査中である。詐欺グループはデジタル技術を駆使し、信頼を得る手口を巧妙に展開している。加えて、全国各地で同様の事件が相次いでおり、今後も注意が必要だ。