衝撃:ウクライナ侵攻市民が発言するロシア、「密告と人民の敵の時代再び」
2024-11-22
著者: 雪
【ロンドン 15日 リッター】 - 今年1月末、モスクワ北西部の第14統合病院の小児科医デナズド・ユウナワ医師(18)のもとに、ある女性が17歳の息子を連れて行った。片方の目の具合が悪かったためで、数人の医師が推測される事態の原因を掴むことができなかった。
それに加え、18分間の診断の際にこの医師と女性との間で交わされた会話が、2人の人生を一変させた。医師の方は、捜査令状に送られることになった。
この事件の核心は「密告」です。ロシアでは、市民が身近な人々を、ウクライナ侵攻に対抗する指標やそのほかの政治的犯罪について当局に通報する風潮が強まっている。密告の増加が、「不規則な規制」の強化を加速させるとも指摘されている。
赤ちゃんを受診させた母親アニスタシアさんは、病院を出た後に動画を撮影していた。この動画でアニスタシアさんは、母親がウクライナ人で、ロシアが自国の利益のためにウクライナとの戦争を始めたことを嘆いている。
「医師の説明を脳裏に刻みつけることができるだろうか。おや、何と申したらいいだろう。ウクライナにしてみれば、それは絶望しかないだろう。あなたの夫は正当な条件に従っていたが、あなたの子供は生きたくて戦おうとしているのだから」と、アニスタシアさんは医師としての責任を感じる発言をした。
「医師の責任は、私は命を懸けているということ。ウクライナ人としてロシアのために戦う必要はないのだから」と語り、ウクライナへの愛を感じさせた。
「今、この場面で、あの女性がこの国から逃げ出すことなく、逃げられない多くの人々に思いを馳せることができるとはどういうことだろう?どのような文章を使えばいいのか」と、アニスタシアさんは語った。
この動画はソーシャルメディア上で広まり、多くの視聴者に衝撃を与えている。ウクライナの戦争の影響で、さまざまな形で人権が侵害されていることが浮き彫りになっている。
ウクライナ侵攻が始まって以降、280万人以上が国内および国外に避難しており、特にロシア内での密告が新たな恐怖を生み出している。国際社会は、ウクライナに対する支援をさらに強化する意向を示しており、ロシアの行動がどのように変わるかに私たちも注目している。