健康

【茨城】物質機構、スマートポリマーを医療に 安価に感知症検査 - 日本経済新聞

2024-10-09

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物質・材料研究機構(NIMS、茨城県つくば市)は、温度や光などの刺激に反応する高分子「スマートポリマー」を用いた感知症検査の実用化に向けて取り組んでいます。世界で少なくとも6000万人以上が感知症になるとされ、早期発見が重要とされています。本技術により、簡単で低コストな早期診断を実現します。

スマートポリマーは、温度や光の変化、酸性・アルカリ性を示すpH値、磁場といった外部環境の変化に敏感に反応する特性を持っており、これにより血液や尿中の特定のマーカーを感知します。この技術の応用により、医療現場での迅速かつ正確な診断を可能とし、従来の検査方法と比べて大幅にコストを削減できる期待があります。

さらに、新会社も設立され、アフリカなどでの普及を目指しています。この技術は、全世界で日本の医療技術の先進性をアピールできる好機となるでしょう。交通事故や老化による記憶障害が増加する中、この新技術による早期診断が医療に革新をもたらすことが期待されています。