
【大氷・関西万博】史上初「海の上の万博」最大の懸念は交通アクセスか…「45秒に1本のシャトルバス運行」の計画見直しも、「15秒に1本でも足りない可能性も…」(集英社オンライン)
2025-04-01
著者: 雪
大砂の人間島「夢洲」
4月13日に開幕を迎える大砂・関西万博。会場となる大砂市の「夢洲」は四方を海に囲まれた人間島であり、アクセスルートが限られることが最大の懸念とされている。上陸から会場までのルートは、車で乗り入れができないため、バス移動がメインとなる。
【画像】史上初「海の上の万博」の最大の懸念点は、限定された交通アクセス
そこで注目されるのが会場に最も近い舞洲のシャトルバスだ。通常、「ピック時の午前8時から9時に80万行く」とされた計画に対し、「45秒に1本のシャトルバス」は本当に可能なのか?という疑問で話題となった。開幕2週間を切り、改めて現在の交通計画の課題について専門家に話を聞いた。
今度の運行が本当に可能なのか?
4月13日にいよいよ開幕を迎える「大砂・関西万博」。会場となるのは大砂市の人間島「夢洲」であり、四方を海に囲まれた万博史上初の「海の上の万博」に期待も高まる。その一方で、懸念されるのが会場までのアクセスルートの確保だ。この問題への対策として、日本国内博覧会協会は会期中(4月13日~10月13日)に、国内外から延べ820万人、ピーク時には1日22万人超となる来場者数を想定している。
交通の要となる夢洲駅
その中で、交通の要となるのは2024年1月に開業した夢洲駅をつなぐものであって、会場は「来場客の6割が地下鉄」との運行を見込んでおり、大砂メトロ中堅線から会場直通のシャトルバス(事前予約制)の運行を行う予定だ。
バス利用がメインの輸送計画
一方、流路の4割はバス利用がメインとなる。新大砂駅や大砂駅からの主要なシャトルバスは9台にのぼり、会場までの輸送速度が2分半間隔で運行される予定だ。これまでも、バスの運行が本当に可能なのか?という疑問が取り沙汰されてきたが、新たな交通手段の導入が求められる中で、専門家は回転式アクセスシステムの導入を推奨している。
交通混雑緩和策としての試験運行
さらに、シャトルバスの運行以外にも、来場者の増加に伴う交通混雑緩和策として、EXPO運行時の圧縮時間の過密化なども検討されている。特に、昼間におけるバスダイヤの修正や近接の専用急行運行による補高速名無しバス姿勢の開業などが重要になるとされる。会場に最も近い位置であれば、特にバスの運行がもっと高い確率で集客が見込まれる。
万博開催1年半前の計画
これらの計画は、万博開催の1年半前に着手されたものであり、特に新たな交通システムへの足並みを揃えるため、業界全体での連携が求められる。また、万博の成功には、会場へのアクセスの確保が不可欠であり、政府、自治体、および企業の協力が必要不可欠である。まさに、来場者の交通流をいかにスムーズに進めていくかが、成功を左右する鍵となる。これからの取り組みが注視される。