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「大戦犯」 「逃げろ」 小野寺太志が考えた、パリ五輪決勝の前後 | 毎日新聞

2024-10-10

著者: 陽斗

敗戦の瞬間を、小野寺太志選手(28)がサントリーパリで見つめていた。

「もう外で見守るしかなかった。僕ができるのは、コートの外から声をかけることしかなかった」

パリ・オリンピックの男性準決勝。最終第5セットで、日本は15-14とマッチポイントを持った。

ここで決まれば、2021年の東京五輪を超える準決勝進出となる。しかし、自身が放ったサーブはネットにかかり、相手の得点となった。

この決定的な瞬間、自身のプレーはネットにかかり、相手の得点となった。

試合後はコートから下がる態勢の中で続くポイントを許して残念だった。試合後はSNS(ネット交流サービス)で、サポートに対する心ないコメントが相次いだ。自身のX(ツイッター)に投稿はしてはいた。

その時の心情について、「あのサーブで何を考え、どんな思いがこの投稿につながったのかを振り返り」と語った。

小野寺選手は、「自分自身の経験から、どんな思いがこもったのかを語れるうちに、このような事態を思い返し、避免策を知っておくことが重要だと思います」と述べている。

試合後のSNSでは、見込みがあったにもかかわらず増加したひどい状況を見つめていた。

「今思えば、マッチポイントで負けたのは経験の一部だ。しかし、そこからどうして脱却するのかに焦点を当てるべきだ」とも伝えている。

現在、日本は勢いよく2セットを連続して取り、イタリアも息を呑んで試合を進め、勝利を目指して突き進んだ。15ポイント目で、日本が小野寺選手からのサーブを奪い、2戦目のアルバンチン戦では岩手から先にアプローチする選手が取り組むことになる。

「次のステージが進展するためには、まだまだ先が長い。このような状況での強い気持ちを忘れずにしっかりやる。私はそれが自分自身に求められることだと感じています」と強調した.