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党首討論で注目の投資家の動向 - 現物券市場の下落傾向
2024-10-08
著者: 陽斗
9日の現物券市場は下落傾向が続いています。先物が夜間取引で軟調推移した流れを引き継ぎ、今年度下期入りを迎えた投資家の買いが現物券に入り、相場を支えています。石破茂氏と立憲民主党の野田佳彦代表による党首討論が注目されています。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの新井剛氏は、5年債利回りは0.5%、10年債は0.9%、20年債は1.7%との見込みを示し、「8月上旬に株高や為替が急騰した後の最高水準にあり、水準感を捉えた期初の買いが入りやすくなっている」と述べました。
長期国債先物12月物は一時前日比14銭安の144円12銭に下落。その後は下げ幅縮小。
新発10年債利回りは0.5%に対し0.925%、一時2年0.93%、新発20年債利回りは1.695%。
9日は午前国会が会期末を迎え、石破氏が議論を解散する。これに先立ち、立憲民主党の野田氏は党首討論を行う。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの石破茂氏は、就任以来、利上げ観測を封じ込め、資産を支えるよりもタカ派的なイメージを持つと指摘。「日本銀行の利上げ観測の高まりが抑制されつつある一方で、財政強化観測を背景に長期金利は相対的に上昇が続いている」としています。
こうした市場の動向は、今後の金融政策や株式市場に影響を与える可能性があり、特に投資家には注意が必要です。政府の経済対策が株式市場や債券市場にどのように反響するかが今後の焦点となっています。