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東北電力の女川原発2号機、29日に原子炉起動 東日本初の再稼働へ

2024-10-07

著者: 結衣

東北電力は7日、女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)の2号機の再稼働に関する方針を原子力規制委員会に伝えた。原子炉起動は29日を予定しており、今後の作業が進められる。これにより、平成23年の東日本大震災後、東日本で初の原発再稼働が実現する見込みだ。

東北電力によると、7日午後、規制委との面談で原子炉起動の予定日や再稼働に向けた最終確認の詳細を伝えた。今後、女川原発内の核分裂反応を制御する制御棒を引き抜く作業を開始し、原子力規制委員会の最終確認を経て原子炉を起動させる。再稼働は11月上旬になる見通し。

女川原発の再稼働をめぐっては、8月に運転開始に必要な燃料を装填する作業が完了しており、九州電力の川内原発と同様に、政策的にも重要な意味を持っていると言われている。

一方、女川原発は震災による高い津波や激しい揺れに直面したことから、事故を防ぐ取り組みも強化されている。原子力規制委員会は中部電力の志摩原発との再稼働を目指しており、同様の取り組みが期待されている。日本全体のエネルギー政策においても、原発の役割はますます重要になってきている。