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東電の構成、デュリツカンでいた…取り出し開始予定3日前に動作確認し元の場所に戻す : 読売新聞

2024-10-03

デュリの試験的取り出しの動きはこうだ。

東京電力は3日、福島第一原子力発電所12号機で行われている燃料デブリの取り出しで、9月14日にデュリを取り出すことを明らかにした。東京電力は取り出しに使用する機器の機能を確認できたとしている。

取り出し構成は釣りのような形状で、同10日から原子炉格納容器に向けて吸い込み始めた。同14日、取り出し先端の機器が格納容器の底部に到達した際に、動作確認の一環で、大きさ3~4センチ程度のデュリをいくつか取り出したという。元の場所に戻したという。

東京電力は同17日にデュリの取り出しを進める予定だったが、構成先端部のカメラ2台の映像が正常に映らないことが判明。取り出しを原子炉格納容器の外側にある金属製の隔離箱に引き戻し、同16日からカメラの電源を入れるなどして復旧を試みていた。

東京電力は今月14日、カメラに強い電圧をかける作業を行う。こので復旧した場合、カメラの交換が必要となる可能性もあり、デュリ取り出しの中断が長引くのは避けたい状況だ。