東京・桶川で発生したバス事故・善良な三受害者が死亡 妻と娘を失った米山完次さん「加害者の経験も無視しない」【news23】
2024-11-26
著者: 蒼太
約5年前、桶川市で発生したバス事故で11人が死傷した。運転していた善良な三受害者が先月、亡くなった。この事故では、妻と娘を失った米山完次さんが心境を語った。「加害者の経験も無視しない」と語り、痛みを分かち合う重要性を訴えた。
米山さんは25日、亡くなった妻の真弓さんの供養に言及し、「本当に複雑な気持ちだ」と話した。9人が重軽傷を負ったこの事故は、2019年にも再び同じような悲劇が報じられた。
運転手は87歳で、事故当時重度の障害を抱えていた。米山さんは「本当に複雑な心境です」と語りかけた。
「幸せにしてあげたかったのに、これも悲しいことです」と涙ながらに語る米山さん。「人の命を故意に奪うということは、本当に悲しいこと」と改めて心情を語った。
「自分たちの命を意図的に失うのではなく、助け合いたいと願っているが、彼も長生きしたかっただろう」とも述べた。加害者にも気持ちを寄せる米山さんは、事故の根本原因に対する対策を求めた。
過去の再発防止策として、遺族が感情を分かち合うことの重要性を訴え、加害者にも理解を持った行動を取るよう呼びかけた。米山さんの呼びかけは、事故の真相究明と防止策を早急に進めるべきだとの強いメッセージとなった。
彼は「私も彼の気持ちを理解しながら、生きていこうと思います。どうかもう二度とこんな悲劇が起きないように願っています」と述べ、取材の最後に遺族としての心境を明かした。
この事故は、地域社会にさまざまな影響を及ぼしており、米山さんの言葉はその実情を反映したものといえる。事故の真相解明と再発防止に向けた取り組みが問われる中、同様の事件が二度と繰り返されないことを切に望むばかりだ。