科学

「動くと痛がるぜ」逆に動いて痛の治療を加速させる電気結合器を開発!

2024-10-15

著者: 結衣

患部の動きに応じて電気刺激を与える「電気結合器」が注目を集めています。この結合器は特定な成分と器具を用いて切り傷を素早く治療する手法であり、これによって痛が和らぎ、治癒を促進したり、感覚を防いだりします。

しかし、結合すること自体は、傷口が完全に塞がっていない場合、患者の無酸な動きに使って再び開いてしまうこともあります。そのため、処置後はしばらく安静にするよう求められます。

とはいえ、どんな患者でも、体を完全に動かさないことは難しいでしょう。日常的な動作は避けられず、それに伴って結合効果も低下する場合があるのです。

このような課題に目を向けたワンはいわば、研究チームは「患者が動く」ことをあえて利用した新しい電気結合器を開発しました。この電気結合器の技術の根底にあるのは、「電気刺激によって傷の治癒が進む」ということです。

例えば、マンチェスター大学の2015年の研究でも、電気刺激によって新しい血管の形成が進み、皮膚の傷の治癒が早まると報告されています。これを結合器に組み込むなら、傷の治療を早める結合器を生み出すことができるでしょう。

そこでワンの研究チームは、複数の層から作られた電気結合器を開発しました。結合部分の構造が動くと、この結合器の内部層と外層が擦れ合うようになり、この動きが電気刺激を発生させるのです。

そのため、患者が動く度に、結合器の周辺の構造に対して電気刺激が施され、治療を促進してくれるのです。しかもこの電気結合器は、生分解性ポリマーとマグネシウムで作られており、医師は切除する必要がありません。

では、この新しい電気結合器は、傷の治療をどれほど早めてくれるのでしょうか。研究が進むにつれ、その効果の全貌が明らかになるであろう未来が楽しみです。