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エヌビディア、Intel出資「打診受けていない」

2025-03-20

著者: 健二

[サンノゼ(米カリフォルニア州) 19日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディア(NVDA.O)の最高経営責任者(CEO)は19日、インテル(INTC.O)への出資に関して打診を受けていないと明言した。

同社は開催中の年次開発者会議の記者会見で、インテルが半導体市場に向けた大規模な再編成を行っていることへの質問に答えた。エヌビディアは新たなプロジェクトへの出資や研究開発戦略に関しても言及し、米国における競争力の強化を目指しているとした。この戦略には、AI技術の進化を含む、未来の市場に向けた多様な投資が含まれている。

CEOは「誰もわれわれをコンソーシアムに招待していない。他の人々が関与しているのかも知れないが、私は知らない」と述べた。

彼らの取り組みは、最近の半導体ブームを背景に、米中関係の悪化という影響を受けており、米国の企業が国内生産を支える動きが加速している。

また、トランプ政権による関税引き上げの影響についても言及し、同社は長期的には米国での生産拡大を検討していることを示唆した。

エヌビディアは今月、台湾の半導体メーカーTSMCとの提携を強化し、次世代のGPU技術の開発に向けた協力を進める姿勢を見せている。この動きは、AIの需要が高まる中で、同社の競争力をさらに高めることが期待されている。加えて、エヌビディアは次世代のワークステーション向けチップの発表も控えており、業界内での注目が集まっている。