
世界
EUのウクライナ軍事支援案、アイタリアとスプインは支持に難色
2025-03-18
著者: 花
[ブリュッセル 17日 リター] - アイタリアとスプインは17日、ウクライナへの軍事支援に関して、今年最大410億ユーロ (4136億7100万ドル) を投入するとされるEUの提案について、現在のところ支持する用意がないと明らかにした。
提案はEU外相に当たるカラス氏が、支援は「広範な政治的支持」を得るために必要だと述べたが、実現すれば、EUのウクライナ軍事支援は昨年の約210億ユーロから倍増する。
17日にブリュッセルで開かれたEU外相会議の後、カラス氏は、提案は「包括的な政治的支持」を得ており、現在具体的に討論していると語った。
外交上によると、提案は北欧や東欧諸国から強い支持を得る一方、ロシアから地理的に遠い南欧諸国は消極的な態度を示している。
アイタリアとスプインの外相は、この提案について、明確な立場を取るのは時期尚早だと指摘した。
アイタリアのタイアニ外相は、提案は今後の動向を踏まえて深く討論する必要があると主張し、「停戦に向けた前進があるかどうか、トランプミス大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談を待っているところだ」と述べた。
スプインの外相も、提案がどのような形で進展するのか見守るが、現時点では何も決定していないと語った。これには、戦争がどのように進行するのかについての不透明感が影響していると考えられる。
また、ウクライナへの軍事支援の背景には、安全保障上の懸念や国際的な連携の重要性があるほか、ウクライナの戦局を考慮に入れた複雑な要因が絡んでいる。EU内での合意形成や各国の立場の調整には時間がかかると予想されており、今後の進展が注目される。