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F1日本GP「脱退だった」ドライバーから漂出—新路面とタイヤの功罪、一方で上がる「驚愕な凄さ」の声

2025-04-06

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2025年4月6日、三重県・鈴鹿サーキットで行われたF1第3戦日本グランプリの決勝では、順位の変動がまったく見られず、複数のドライバーがレース後に「脱退だった」と率直な感想を口にした。

F1の競技は年々過激化・高単価化が進む中、オーバーテイクが難しいことは知れ渡っており、従来のレース展開が単調になりがちだ。特に鈴鹿のようなサーキットでは、DRSゾーンがホームストレートの1カ所のみであり、高速セクションでは前を走る車の影響で、近づくことさえ困難だった。

さらに今シーズンは、グリッド全体のパフォーマンス差が極めて小さく、DRSトレインが発生する状況が多かった。特筆すべきは、鈴鹿における新路面の功罪で、路面は大幅に改善されたものの、拡張されたタイヤ幅によって、先行車の影響を受けやすく、接近戦の難しさは一層増した。

しかし、2025年の大改修について語る際、主要な要因はタイヤが硬化されたことだ。これにより、ドライバーたちがコーナーに入り込む際のグリップが重要視されるようになり、新しいタイヤ仕様は確実に速度を上げたものの、依然としてデグラデーションの問題は解決されていない。

現在、グリッド全体で最も遅いシーズンを迎えており、DRSトレインからの脱出がどれだけ困難かについても多くの議論がされている。今年は特にギャラリーの期待が高く、新技術による進化が求められた。

観戦者の多くは「今回のレースは脱退に等しかった」などの声が上がったが、逆に「新しいタイヤは確かに速いが、接触が増えてしまうのでは」との懸念もあった。

結局、鈴鹿サーキットで観客の関心を集めるためには、期待通りのレース展開が必要であり、運営側もそのことを念頭において次なるチャレンジに向けた備えを進めなければならない。死活問題ともなりかねないからだ。