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ゴールドマン、ドル高の長期化を予想 - ランプ次期米政権の政策で

2024-11-18

著者: 海斗

ゴールドマン・サックス・グループの見通しによると、ドル高が今後長期にわたって続くと予測されています。これは、トランプ次期政権が提唱する政策の影響が大きいとされています。

ドルは9月下旬以降、上昇基調が継続しており、ドル高から徐々に下落しつつあるという相関関係を示しました。ドル高の影響は今後も続くと思われ、経済全体に広がるとみられています。

カマクシャ・トリペディ氏率いる同社のチームは15日に発表したリポートで「我々はもはや、ドルの範囲な下落は見込んでいない」とし、「ドル高はより長期間にわたって続くと予想する」と記しています。

同リポートでは「ここ数年、我々の中心的シナリオは2022年後半からのドル下落は『緩やか』になるというもので、それは概ね正しかった」と説明しています。その上で「来年には、米国の政策ミックスにおいて関税が重要な役割を果たすことになる」とし、関税や経済成長、米資産価格の上昇が「ドルにとって強力な支えになる」とつけ加えました。

これら要因により、ドルの取引加重指標は今後1年で約13%上昇すると同社は予想しています。ユーロは向こう1年で1ユーロ=1.03ドルまでの下落を見込んでおり、円相場は1ドル=159円まで弱含むとみられています。

これを受けて、金融市場は不安定さを増す可能性があり、投資家はリスク管理を強化する必要があります。ドル高が続くことで、新興国市場への影響も懸念されており、特に輸入依存度の高い国々は打撃を受ける可能性があると言われています。