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【海外決算予想】台積電、第三四半期は40%増益!AI向け半導体の需要拡大

2024-10-14

著者: 裕美

[台北 14日 リポート] - 半導体受託生産の世界最大手、台積電(2330.TW)が14日発表する第三・四半期決算は、人工知能(AI)向け半導体の需要増加を背景に前年比40%の増益が見込まれています。これは、半導体業界全体にとって非常にポジティブなニュースです。

アナリストによると、純利益は1211億台幣(約3500億円)に達する予想です。前年の第三・四半期は860億台幣(約2500億円)であり、前年同期比で明確な成長が見込まれます。

台積電は先週、月次売上高の発表を行い、第三・四半期の売上高が前年同期間に比べて大きく増加する見通しを示しました。これにより、マーケットの予想は大きく上方修正されました。同社は決算説明会で、米国と欧州の大手企業からの受注が特に好調であることを強調しました。

同社のLi Fang-kuo会長は、「アップル(AAPL.O)、エヌビディア(NVDA.O)、AMD(AMD.O)、クアルコム(QCOM.O)、メディアテック(2454.TW)などの主要顧客の需要が高まり、新製品の販売も好調です。特にAI関連の製品が市場において重要な役割を果たすようになっています」と述べています。これにより、成長がさらに加速することが期待されます。

第三・四半期の決算は11月10日日本時間午後13時に発表される予定です。設備投資なども含め、第四・四半期と通年の最新見通しも示される予定です。投資家は新たな成長戦略や市場動向に注目し、菅元首相の訪台など政治的背景を考慮しながら投資判断を行うことが求められています。台積電の動向は、半導体市場全体にも大きな影響を与えると見られています。これからの発表に、より一層の注目が集まるでしょう。