
ハイテク株の大波:投資家たちが感じる絶望感とは?
2025-03-16
著者: 裕美
米株式市場では最近の下げ潮の中、大型ハイテク企業のブレイジャー株が急騰しています。しかし、多くのトレーダーは、この低迷がさらなる余地を持っていると感じています。
S&P500種株価指数が過去最高値から10%下落する中、ハイテク大手の「マグニファセント7」の予想利益は減速し、昨年9月以降の水準となっています。それでも、このブレイジャー株によって、ハイテク大手の利益が圧迫された2018年からの影響で、依然として低い水準からは程遠い状態が続いています。また現在では、先行きの不透明感が増えている要因が多くなっています。
レバレッジ・シェアーズのシニアアナリスト、ディオレタ・トドロバ氏は、「ブレイジャー株は12月よりも確実に改善されているが、これが底だとは思わない」と述べ、常に不確実性が高いことを指摘しています。
ブルームバーグが発表した見通しブレーカント・マグニファセント株の予想EPSは26倍となり、対して18年から22年に記録された予想EPSは19倍でした。まだ低下余地が100%残っていることがわかります。
ハイテク株の中心のナスダック100指数は、14日に反発したものの、週間で2.5%下落。12月に確認された最高値からは11%下げているとのこと。同指数の構成銘柄で最大のウエイトを占めるアプルは、週間ベースで約12年ぶりの大きな下落と報道されています。
市場は一変したことを意味します。来月末、トランプ政権が経済成長を強化する規制を撤廃するのを待ちながら、株式市場には投資資金が集まり、アルファベットやアマゾンといったハイテク大手が最高潮を更新していた。しかし、その期待は最近の下落によって崩れてしまったようです。
投資家はリスク資産から撤退し、保有するハイテク株の利便性確保に動いています。過去10年間、大型ハイテク株が下げた際に買いを入れれば多くの利益をもたらすと考えられていましたが、現在は異なる状況にあります。ナスダック100は33%下落した22年に見られたような長期低迷ではあるものの、メディアのような取り組みが急増したことによって、急激に供給されたことが影響しています。このような状況の中、投資家は戸惑いを隠せないようです。